慈覚大師御影供法要

天台仏教青年連盟(高倉聖法代表)は、宮城県仙台市で開催した天台仏教青年連盟全国大会陸奥結集翌日の9月7日に、慈覚大師・円仁が開山され「山寺」の名で親しまれている山形教区・立石寺において、全国より150余名の青年僧侶が参集して、村上圓竜天台宗参務社会部長、小寺照依延暦寺副執行法務部長、清原正田山形教区宗務所長、工藤秀和宗議会議員はじめ山形教区諸大徳様の御臨席を賜り、祖師先徳鑽仰大法会・慈覚大師御影供法要を厳修し祖師・円仁様の遺徳を称えました。

 当日は、天候に恵まれた清々しい秋晴れの中、26教区仏青の代表出仕者及び天台仏教青年連盟役員が本坊より参拝客で賑わう境内を練り歩き、道中の念仏堂御宝前より十方念仏を唱え散華を撒きながら、天台雅楽衆が奏でる美しい音色で荘厳された根本中堂へと入堂し、慈覚大師御影供法要を営み青年僧侶達による声明を山内に響き渡らせました。

 高倉聖法代表は挨拶で、伝教大師・最澄様が灯された比叡山延暦寺の「不滅の法灯」を分灯され、天台宗の御教えが脈々と伝わる立石寺の根本中堂において法要を務められたことは誠に感慨深く、今後も宗門発展に寄与する為、祖師が伝承された御教えを敷衍して、青年僧侶らしく粛々と仏道に励むことを誓われた。また会場となった立石寺様をはじめ、関係各位に謝辞が述べられました。

 法要後には研修の一環として、如法堂(奥の院)参拝が希望者によって行われ、研鑽と共に会員同士の親交を深めました。

 又、法要の記念品として配られた「法華三昧行法」は、祖師先徳鑽仰大法会・慈覚大師1150年御遠忌という得難いご勝縁を記念して、2代にわたる仏青連盟役員が携わり、多くの諸師方よりご高配を賜り刊行されました。この「法華三昧行法」は天台仏青連盟において頒布される運びとなりました。詳しくは天台仏青連盟ホームページ(http://www.t-y-b-a.com/メンバー用ホーム-パスワード保護あり/頒布品/天台仏教青年連盟/)をご覧ください。※メンバー用パスワードあり      

 今般の慈覚大師御影供法要を開催するに当たり、能化・中山玄晋大僧正様には、ご法務お忙しい中お時間を賜り、大津市坂本の別当大師堂において御影供の習礼を行っていただきました。また会場の立石寺様には貴重な掛け軸や仏器を使用させていただき、地元の茶人、世話人のご手配や準備にご尽力賜り温かく迎えていただきました。その他ご協力いただきました関係各位の皆様にあわせまして衷心より厚く御礼申し上げます