平成28年度天台仏青連盟全国大会北海道結集

日時:平成28年10月12日

会場:北海道 ロイトン札幌

内容:

 平成28年10月12日、天台仏教青年連盟全国大会「北海道結集」が札幌市にあるロイトン札幌に於いて開催されました。当仏青からは山下亮秀師、本田豪祐師、甘井良憲師の3名が参加しました。

 受付後、開会式が始まると、開会の辞、天台仏教青年連盟代表光榮純貴師が登壇され御法楽、ご挨拶と進められました。その後、天台宗参務社会部長角本尚雄師、天台宗北海道管内支所長山口道雄師より御祝辞を頂戴し講演へと移りました。

 今回の北海道結集では「今だから考える自然との共生~ぼくらもみんないきている~」と題し、講師に旭山動物園園長坂東元氏、大正大学元学長多田孝文師をお招きしてご講演を賜りました。

 第1講では旭山動物園園長坂東元氏より自然や動物、人間の共存に関するご講演を頂きました。

 海外で野生生物レスキューセンターの建設なども行っている坂東氏は「自然と共に生きていくには私達人間の科学、技術が進歩すればするほど他の生き物とは生きられなくなっていく」と述べられました。

 私達人間の技術が進歩するにつれて絶滅する動物も増え、人以外の生き物との共存が出来ない状況を私達自身が選んでいるのではないかと坂東氏の講演を聞いていて思いました。こうした絶滅をするかもしれない動物や自然と共に生きていく未来を見つける事が出来れば、私達の幸せにも繋がっていくのではないかと思います。

 第2講では大正大学元学長の多田孝文師より「仏教と自然~草木成仏論を中心として~」と題しご講演を頂きました。

 私達は昔から自然に手を合わせ感謝しながら自然と共に生活を送ってきました。今では前講演でもあったように人間の技術が進歩し自然に感謝して手を合わせる事が少なくなっているように思います。

 千日回峰行の中でも神仏に限らず木々や自然にも手を合わせ、この自然の一切は仏性をもっていて一木一草が仏だとし崇め礼拝をします。

 今日では東日本大震災や熊本地震など世界各地で災害や異常気象がおこっています。今回の講演受け、自然、動物、人間皆地球上で共存していることを考え、改めて「山川草木悉有仏性」の意味を再確認させて頂きました。

 

 講演が終わり懇親会になると、久しぶりに再会した友人や諸先輩方、結集などを通して他教区の方々とも交流が深まり楽しい時間を過ごし、北海道結集の全日程を終了しました。

 

報告者:九州西仏青 事務局長 本田豪祐