東日本大震災復興支援合同ボランティア
天台仏教青年連盟(高倉聖法代表)は、平成24年10月17、18日の両日に亘り、全国の会員延べ82名で福島県に於いて救援ボランティアを行った。
17日は、有志を募り地域の除染を推進している曹洞宗常圓寺(福島市)阿部光裕住職の指導のもと、市内の通学路の除染活動を行った。何気ない縁石に、手渡された線量計を置くと数値がみるみる上ってゆき、危険を知らせるアラームが鳴る。子どもたちが通う通学路がこんなに危険な状態にあるのか。行政が設置するはずの除染土仮置き場がない為、阿部住職が提供する常圓寺境内の仮仮置き場に、できる限り集めた土を運んでゆく。原発事故がどういう結果を招いたのか、福島が直面する現実を垣間見た体験であった。
翌18日には南相馬市にある市民情報交流センターマルチメディアホールでサロンを開き、春風亭愛嬌氏による落語や仏青自ら奏でる雅楽演奏、詩の朗読やオーボエ演奏など、古典芸能を織り交ぜた公演を行い、その後、仏青が全国から持ち寄った特産品を来場者に配布した。参加者からは、「子どもなどの若い世代が減り高齢化してゆくに合わせ、大きな店がどんどん手を引いていく寂しい現状の中で、皆さんが来て下さった、その気持ちに心が温まりました」との言葉をいただいた。