第11回沖縄戦跡慰霊行脚報告

 平成2459日、天台宗、総本山延暦寺並びに有志の方々によって実施されている沖縄戦争殉難者慰霊行脚に、慰霊行脚委員会委員長秋吉文隆師、天台宗参務社会部長村上圓竜師、比叡山回峰行者大行満光永覚道師、同じく大行満藤波源信師、延暦寺一山本覚院磯村良定師、同じく覚任坊上野良剛師、有志40数名と共に天台仏教青年連盟から高倉聖法代表、鈴木大和事務局次長が参加した。

 首里城での読経・散華等から始まった慰霊行脚の一行は、その後平和記念公園より糸数壕(アブチラガマ)に向かった。慰霊塔はいろいろなところに点在しており、首里城を出発点として年々行脚の経路を変えて供養を行っている。毎年行脚の経路を変えるのには次のような意味がある。日本国内で最大規模の陸戦となった沖縄では、民間人・行方不明者を合わせると20万人近い方が犠牲になられており、その方々は現在慰霊塔がある場所だけでなく様々な場所で亡くなられている。そうした場所を行脚によって触れて縁を結び慰霊することが大切なのだと教えられた。

 沖縄念法寺様には道中より最後まで色々とお世話頂いた。天気予報では高い確率で雨との予報で出発地点の首里城では雨が降っていたが、平和記念公園から歩き始めた頃には雨は上がり、その後は歩きやすい天気の中で行脚を行うことが出来た。

 また、前日8日の夕刻には、第1回よりずっと参加してこられ昨年ご遷化された延暦寺一山眞乗院譽田玄光師を供養する法要が念法寺で執り行われた。